アンラーニング
読み: あんらーにんく別名: Unlearning、学習棄却、学びほぐし、学び直し
これまでの知識ややり方を見直し、合わなくなったものを手放して学び直すことです。忘れることとの違い、組織で進めるときの勘所を解説します。
アンラーニングは、これまで身につけた知識ややり方を見直し、 いまの状況に合わなくなったものを意識して手放し、新しいやり方に置き換えることです。 「学習棄却」「学びほぐし」と訳されることもあります。
忘れることとの違い
アンラーニングは、過去の経験をすべて捨てることではありません。
- 忘れる — 意図せず、知識が失われていく
- アンラーニング — 意図して、どの前提がまだ有効で、どれが合わなくなったかを選び分ける
長年の経験にもとづくやり方は、多くの場合いまも役に立ちます。 合わなくなった部分だけを手放すための見直し、と考えると分かりやすくなります。
なぜいま求められるのか
仕事の進め方や使う道具、求められる役割が変わると、 以前はうまくいったやり方が、かえって妨げになることがあります。
- 経験が長い人ほど、慣れたやり方に戻りやすい
- 新しいことを学んでも、古いやり方と並べて使ううちに元に戻る
- 「前はこれでうまくいった」という成功体験が、見直しを難しくする
リスキリングや管理職の役割の変化など、 新しく学ぶ前に、何を手放すかを決める場面で特に意識されます。
進め方
1. いまの前提を言葉にする 「当たり前」になっているやり方や考え方を書き出します。 本人が意識していない前提ほど、見直しの対象になりやすいものです。
2. 合わなくなった点を確かめる 状況がどう変わったのか、そのやり方で何が起きているのかを、事実で確かめます。 リフレクションの問いが役に立ちます。
3. 新しいやり方を試す 手放すだけでは空白が残ります。代わりのやり方を、小さく試してみます。
4. 戻らないように支える 慣れたやり方に戻るのは自然なことです。 試した結果を振り返る機会を、間隔をあけて続けます(研修転移)。
組織で進めるときの注意
本人の経験を否定しない 「これまでのやり方は古い」と伝えると、反発を招きます。 何がいまも役に立ち、何を変えるのかを分けて話します。
職場の仕組みも見直す 評価のされ方や仕事の手順が以前のままだと、個人がやり方を変えても元に戻ります。 アンラーニングは個人だけの問題ではなく、学習する組織の課題でもあります。
上の立場の人から始める 管理職がやり方を見直す姿を見せると、周りも取り組みやすくなります。
