アダプティブラーニング(適応学習)
読み: あたふていふらーにんく別名: Adaptive Learning、適応学習、個別最適化学習、個別最適な学び
受講者ひとりひとりの理解度や進み具合に合わせて、学ぶ内容や順番を変える考え方です。仕組みの種類と、導入前に確かめたい点を解説します。
アダプティブラーニングは、受講者ひとりひとりの理解度や進み具合に合わせて、学ぶ内容・順番・難しさを変える考え方です。 全員に同じ教材を同じ順番で配る研修に対して、 「分かっている部分は飛ばし、苦手な部分に時間を使う」ことを目指します。
仕組みの種類
ひとくちにアダプティブといっても、実際の仕組みには幅があります。
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| ルールによる分岐 | 「このテストが基準に届かなければ補習の教材へ」のように、決めておいた条件で道筋を分ける |
| 誤答の復習 | 間違えた問題だけをもう一度出題する |
| 難易度の自動調整 | 回答の結果に応じて、次に出す問題の難しさをシステムが選ぶ |
| 学習内容の推薦 | 学習の記録から、次に学ぶとよい教材を示す |
回答に応じて難易度を変える出題は、試験の分野では コンピュータ適応型テストとして知られています。
導入前に確かめたいこと
教材の量が足りるか 内容を出し分けるには、同じテーマについて難しさや切り口の違う教材・問題が要ります。 教材が1本しかなければ、出し分けようがありません。
記録として説明できるか 人によって受けた内容が違うと、「全員が同じ内容を受講した」と説明しにくくなります。 受講そのものを求められる研修では、全員に共通で受けてもらう部分を残すのが無難です (法定研修・コンプライアンス研修)。
理由を説明できるか 「なぜこの教材が出たのか」が受講者や管理者に分からないと、納得感が下がります。 企業研修では、仕組みが単純でも理由を説明できる出し分けのほうが運用しやすい場面が多くあります。
手作業でもできる「個別化」
高度な仕組みがなくても、次のような運用で個別化に近いことはできます。
- 事前テストの結果を見て、すでに身についている人の受講を免除する
- 必須の教材と任意の教材を分け、深く学びたい人だけが任意の教材に進む
- 間違えた問題だけを解き直してもらう
- 分野ごとの正答率から苦手な分野をつかみ、補習のコースを割り当てる
