CAT(適応型テスト)
読み: きやつと別名: Computerized Adaptive Testing、Computer Adaptive Testing、適応型テスト、コンピュータ適応型テスト
受験者の解答に応じて、次に出す問題をその場で選んでいく試験の方式です。仕組みと利点、導入の条件と注意点を解説します。
CAT(適応型テスト)は、受験者の解答に応じて、次に出す問題をその場で選ぶ試験の方式です。 正解が続けば難しい問題を、間違えればやさしい問題を出し、 少ない問題数で受験者の実力を見極めます。
CBTが「コンピュータで受ける試験」全般を指すのに対し、 CATはその中の出題のしかたの一つです。
仕組み
- 最初は中程度の難しさの問題を出します
- 解答のたびに、その時点での実力の見込みを更新します
- 見込みに合った難しさの問題を、問題バンクから選んで出します
- 見込みが十分に安定するか、決めた問題数に達したら終了します
問題の難しさを数値で持ち、受験者の実力を推定する部分は、 IRT(項目反応理論)を前提にするのが一般的です。
利点
- 問題数と時間を減らせる — 易しすぎる・難しすぎる問題を解かせずに済みます
- 受験者ごとに出題が違う — 答えを共有しても役に立ちにくくなります
- 実力の幅が広い集団に向く — 初級者から上級者まで、一つの試験で測れます
導入の条件と注意点
大きな問題バンクが要る 受験者ごとに違う問題を出すため、難しさの段階ごとに十分な数の問題が必要です。 問題の難しさを推定するには、事前に多くの受験データが要ります。
前の問題に戻れない 次の問題が前の解答で決まるため、通常は前の問題に戻って直せません。 受験者に事前に説明しておく必要があります。
よく出る問題が偏る 実力の推定に効く問題ほど頻繁に選ばれ、漏えいの危険が高まります。 出題の頻度を抑える工夫が要ります。
結果の説明 受験者ごとに問題が違うため、「なぜこの結果なのか」の説明に工夫が要ります。
ランダム出題との違い
ランダム出題も受験者ごとに出題を変えますが、 問題は受験の開始時に決まり、解答によって変わることはありません。 難易度やカテゴリの配分をそろえて抽出すれば、 全員にほぼ同じ難しさの組み合わせで出題できます。
