研修ニーズ分析
読み: けんしゆうにーすふんせき別名: Training Needs Analysis、TNA、研修ニーズ調査、教育ニーズ分析
ひとことで
どんな研修が、誰に、なぜ必要なのかを、研修を作る前に調べて明らかにすることです。分析の3つの観点と、情報の集め方を解説します。
研修ニーズ分析は、どんな研修が、誰に、なぜ必要なのかを、 研修を作る前に調べて明らかにすることです。
「とりあえず例年どおり」「流行っているから」で研修を決めると、 受講者の負担が増えるだけで、成果につながりません。 研修の設計の最初の段階(ADDIEモデルの「分析」)にあたる作業です。
3つの観点
| 観点 | 問い | 主な材料 |
|---|---|---|
| 組織 | 会社や部門として、何を達成したいか | 経営の方針、事業の計画、部門の課題 |
| 業務 | その業務で成果を出すには、何ができる必要があるか | 業務の手順、コンピテンシー、優れた人の行動 |
| 個人 | 誰に、何が足りていないか | スキルマップ、テストの結果、上司の評価 |
組織の目標から業務、個人へと順に考えると、 研修が会社の方針とつながっているかを確かめられます。
情報の集め方
- 聞き取り — 経営層や部門長、現場の管理職から、課題と期待を聞く
- アンケート — 受講者になる人に、困っていることや学びたいことを尋ねる
- データ — 業務の成果、ミスや問い合わせの件数、過去の研修の結果を見る
- 観察 — 実際の仕事の様子を見て、つまずいている場面をつかむ
本人の希望と、会社が必要とするものは一致しないことがあります。 両方を聞いたうえで、優先順位をつけます。
研修で解決できる問題か
分析で見えた問題が、知識やスキルの不足から来ているとは限りません。
- 手順が分かりにくい、道具が使いにくい → 仕組みや環境の問題
- やり方は知っているが、やる理由がない → 評価や動機の問題
- 必要な情報が届いていない → 伝え方の問題
こうした問題は、研修をしても解決しにくいものです。 研修ありきで考えず、ほかの打ち手も含めて検討します。
分析の結果を研修につなげる
分析で分かったことは、**研修の学習目標**として書き出します。 「研修の後に、誰が、何をできるようになっているか」を決めておくと、 研修の後に効果を確かめるときの基準にもなります (研修の効果測定)。 年間の計画に落とし込むときは、年間研修計画も参考にしてください。
パレットLMSでの扱い
パレットLMSでは、分析の材料集めに次の機能を使えます。
- コースの外のアンケートを、受講者全員または選んだグループに配信できます。 無記名にもでき、回答率と設問ごとの集計を確認し、結果をCSVで出力できます
- テストの設問にタグを付けると、受講者カルテでその人のタグ別の得意・不得意を確認できます。 コース別のレポートでも、タグごとの正答率を見られます
- 組織別のレポートで、部署ごとの修了率や学習時間を年度で集計できます
