VR研修
読み: ふいあーるけんしゆう別名: VR Training、Virtual Reality Training、バーチャルリアリティ研修、仮想現実研修、XR研修
頭に着ける表示装置などを使い、仮想の空間の中で仕事の場面を体験する研修です。使われる場面、導入前に確かめたいこと、運用の注意点を解説します。
VR研修は、頭に着ける表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)などを使い、仮想の空間の中で仕事の場面を体験する研修です。 VRは「バーチャルリアリティ(仮想現実)」の略です。 周りを見回したり、手を動かしたりしながら場面の中に入り込めるため、 シミュレーション研修の一つの形として使われています。
主な形
| 形 | 内容 | 向いていること |
|---|---|---|
| 360度の映像 | 実際の現場を全方向で撮った映像を見る | 現場の様子を知る、危険な箇所に気づく |
| 操作できる仮想空間 | 作り込んだ空間の中で、物を動かしたり操作したりする | 手順や操作の練習 |
| 人とのやりとり | 仮想の人物を相手に、会話や応対をする | 応対の練習(作り方によって大きく変わる) |
同じ「VR研修」でも、形によって作る手間も、できることも大きく違います。
使われることが多い場面
- 高所や重機の周りなど、実際に体験させると危ない作業
- 設備を止めないと練習できない、または設備の数が限られている操作
- 店舗や現場に行かないと分からない、職場の様子の紹介
- 事故や災害など、めったに起きないが備えておきたい場面
一方、知識の説明や、文章を読んで判断する内容は、 通常のeラーニングや動画研修で足りることが多くあります。 VRでなければ練習しにくいことに絞って使うのが現実的です。
導入前に確かめたいこと
練習の目的に合っているか 何を練習させたいのか、それはVRで体験させる必要があるのかを先に決めます。 目新しさを理由に選ぶと、作ったものの使われない教材になりがちです。
機器と場所 表示装置を人数分そろえるのか、交代で使うのか。 使う場所、充電、保管、貸し出しの手順まで含めて考えます。
教材を作る手間と、直す手間 現場の設備や手順が変わったとき、教材をどう直すかを決めておきます。
受講の記録 誰がいつ体験したかを、ほかの研修と同じように記録できるかを確かめます (受講履歴・xAPI)。
運用での注意
体調への配慮 VRの映像で、乗り物酔いに似た気分の悪さを感じる人がいます。 使う時間を短く区切る、気分が悪くなったらすぐに外してよいと伝える、座って使える内容にする、などの配慮をします。 機器の注意書きで使用を控えるよう示されている人がいないかも確かめます。
衛生 顔に触れる機器を複数の人で使い回すため、使うたびの清掃の手順を決めておきます。
体験の後の振り返り VRで体験しただけでは、何を学んだかがあいまいになりがちです。 体験の後に、気づいたことや次の行動を話し合う時間を取ります (リフレクション)。
