シミュレーション研修
読み: しみゆれーしよんけんしゆう別名: Simulation Training、Simulation-Based Training、シミュレーション訓練、模擬訓練、ビジネスシミュレーション
実際の仕事や出来事を模した状況の中で、操作や判断を練習する研修です。種類と向いている場面、本物らしさの考え方と、振り返りの大切さを解説します。
シミュレーション研修は、実際の仕事や出来事を模した状況の中で、操作や判断を練習する研修です。 本番では試せないこと、失敗すると損害の大きいこと、めったに起きないことを、 安全な場で繰り返し経験できる点に特徴があります。
よく使われる種類
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 設備・機器の操作 | 実物や模擬の装置で操作を練習する | 機械の始動・停止、異常時の対応 |
| 業務システムの操作 | 練習用の環境で、本番と同じ画面を操作する | 受注入力、顧客情報の登録 |
| 緊急時の訓練 | 事故や災害を想定して、手順どおりに動けるかを確かめる | 避難訓練、情報漏えい時の初動 |
| 机上の演習 | 状況を紙や画面で示し、判断と行動を話し合う | 障害対応の机上訓練 |
| 経営のシミュレーション | 模擬の会社を運営し、判断の結果を数字で見る | 予算配分、価格設定のゲーム |
人と人とのやりとりを練習するロールプレイや、 物語の中で判断を選ぶシナリオ型学習も、広い意味ではシミュレーションの一種です。
本物らしさはどこまで要るか
シミュレーションは、本物に近いほどよいとは限りません。 練習したいことに関わる部分が本物らしければ、それ以外は簡単でもかまいません。
- 判断の練習が目的なら、画面や設備が本物そっくりである必要は小さい
- 手の動きや操作の順番を身につけるなら、実物に近い装置が要る
- 緊張の中で動く練習なら、時間の制約や想定外の出来事を入れる
本物らしさを上げるほど、準備の手間や費用は大きくなります。 何を練習するのかを先に決めてから、必要な程度を考えます。
振り返りが学びの中心
シミュレーションは、体験しただけでは学びになりにくいとされています。 終わった後に、何が起きたか、なぜその判断をしたか、次はどうするかを話し合う時間をとります。 この振り返りは「デブリーフィング」と呼ばれ、多くの場合、演習そのものと同じくらい大切に扱われます (リフレクション・経験学習モデル)。
組み立てるときの注意
前提の知識を先に学ぶ 手順や用語を知らないまま始めると、混乱するだけで終わります。 基本をeラーニングなどで学んでから、集まってシミュレーションに臨む形がよく使われます (反転学習)。
失敗してよい場にする シミュレーションの価値は、本番では許されない失敗を経験できることです。 結果を人事評価に使わないと伝え、試してみることを促します。
職場の実際に合わせて更新する 設備や手順、システムの画面が変わると、練習の中身も古くなります。 誰がいつ見直すのかを決めておきます。
