合格率の見方
読み: こうかくりつのみかた別名: Pass Rate、合格率、合格者の割合
受験者のうち合格した人の割合です。分母の取り方、回ごとに変わる理由、数字を比べたり公表したりするときの注意を解説します。
合格率は、受験した人のうち、合格した人の割合です。 試験の難しさの目安として話題になりやすい数字ですが、 何を分母にするか、どんな人が受けたかで大きく変わるため、読み方に注意が要ります。
分母を何にするか
同じ試験でも、分母の取り方で合格率は変わります。
| 分母 | 意味 |
|---|---|
| 申込者 | 申し込んだが受けなかった人も含む |
| 受験者 | 実際に受験を始めた人 |
| 採点の対象者 | 無効とした受験などを除いた人 |
公表や比較のときは、どの分母で計算したかをそろえて示します。 回によって分母が違うと、合格率の変化が試験の変化なのか、数え方の違いなのか分からなくなります。
回ごとに変わる理由
合格点を「この水準に届けば合格」と決める試験(絶対評価)では、 合格率は回ごとに変わるのが普通です。変わる理由には、次のようなものがあります。
- 受験者の顔ぶれ — 経験者が多い回と、初めての人が多い回では結果が違う
- 問題の難しさ — 回ごとに問題が違えば、難しさも少しずつ違う
- 受験者の数 — 受験者が少ない回は、数人の結果で合格率が大きく動く
問題の難しさによる差をならす方法に、得点の等化があります。
合格率で判断しないほうがよいこと
合格率が低い = 良い試験、ではない 合格率が低いのは、試験の水準が高いからとは限りません。 出題範囲が伝わっていない、問題に誤りがある、時間が足りないといった理由で下がることもあります。
合格率を目標に合格点を動かさない 「合格率を◯割にしたい」として合格点を決めると、 合格した人が何をできるのかが説明できなくなります。 合格点は、測りたい水準にもとづいて決めます(合格点の決め方)。
合格率が大きく動いたときに見ること
- 分母と数え方が前の回と同じか
- 受験者の顔ぶれに変化が無いか(申込の経路、団体の受験の割合など)
- 設問別の正答率に、極端に低い問題が無いか(設問別統計)
- 得点の分布の形が変わっていないか(平均点・正答率)
特定の問題だけ正答率が極端に低い場合は、問題の誤りを疑います (正答の訂正と受験の無効化)。
公表するときの注意
合格率を公表するときは、受験者数と合格者数、分母の定義をあわせて示します。 受験者が少ない回の合格率だけを示すと、誤解を招きやすくなります。
パレットCBTでの扱い
パレットCBTの結果の画面では、試験ごとに受験者数・平均点・合格率・最高点・最低点と得点分布を確認できます。 グループなどで絞り込むと、全体と絞り込み中の数字を並べて比べられます。 あわせて設問別の正答率と識別度も表示され、結果はCSVで書き出せます。
