70:20:10の法則
読み: ななしゆうにしゆうしゆうのほうそく別名: 70:20:10 Model、70-20-10、70:20:10モデル、702010の法則
人の成長は仕事の経験・他者からの学び・研修からそれぞれ得られる、とする経験則です。数字の受け止め方と、研修設計への生かし方を解説します。
70:20:10の法則は、人が仕事で成長するきっかけの割合を **仕事上の経験が70%、他者からの学び(助言や観察)が20%、研修や読書などの学習が10%**と表す考え方です。
米国のリーダーシップ開発の研究から生まれた考え方で、 人材育成の分野では1990年代ごろから広く引用されています。
「法則」ではなく目安
名前に「法則」とありますが、厳密に検証された法則ではありません。 もとは経営幹部などへの聞き取りから導かれた目安で、 職種や会社によって割合は当然違います。
数字そのものよりも、 「研修だけで人は育たない。仕事の経験と周囲の関わりが成長の大部分を占める」 というメッセージとして受け止めるのが適切です。
3つの要素
| 割合 | 学びの源 | 例 |
|---|---|---|
| 70 | 仕事上の経験 | 挑戦的な仕事、異動、プロジェクトの担当 |
| 20 | 他者からの学び | 上司のフィードバック、OJT、先輩への相談 |
| 10 | 研修・学習 | 集合研修、eラーニング、読書、社外のセミナー |
研修設計への生かし方
研修を「10」で終わらせない 研修で学んだことを職場で試す場(70)と、それを周囲とふり返る場(20)まで つなげて設計すると、研修の効果が仕事に表れやすくなります。 たとえば、研修の後に「職場で実践して報告する」課題を出し、上司との面談でふり返る、といった組み立てです。
研修の役割を絞る 仕事の中で身につく部分はOJTに任せ、 研修は現場では学びにくい知識の土台や考え方の型に絞ると、短く効果的になります。
割合を目標にしない 「研修の比率を10%に下げる」のように、割合そのものを目標にするのは本末転倒です。
関連する考え方
- ソーシャルラーニング — 「20」を意図して増やす取り組み
- ブレンディッドラーニング — 学ぶ場と試す場を組み合わせる設計
- 研修の効果測定 — 職場での行動の変化まで確かめる考え方
パレットLMSでの扱い
パレットLMSが直接扱うのは主に「10」の部分ですが、「70」「20」へつなぐ使い方もできます。
- 課題提出 — 研修の後に、職場で実践した内容の報告を出してもらい、講師がコメントを返せます。 ルーブリックで評価の観点を示せます
- 教材への質問・コースの掲示板 — 受講者どうし・講師とのやりとりの場として使えます
- 外部研修の履歴 — 社外のセミナーやOJTなど、LMSの外で受けた研修も記録できます
