ジャストインタイム学習
読み: しやすといんたいむかくしゆう別名: Just-in-Time Learning、JIT Learning、オンデマンド学習、必要なときに学ぶ
仕事で必要になったその時に、必要な分だけを学ぶ考え方です。あらかじめ学んでおく研修との違い、向いている内容と、仕組みを整えるときの勘所を解説します。
ジャストインタイム学習は、仕事で必要になったその時に、必要な分だけを学ぶ考え方です。 「いつか使うかもしれないから、まとめて先に学んでおく」研修と対比して使われます。 後者は「ジャストインケース(念のため)」の学習と呼ばれることもあります。
「念のため」の研修との違い
| 念のための研修 | ジャストインタイム学習 | |
|---|---|---|
| 学ぶ時機 | 使う前にまとめて | 使う場面の直前・最中 |
| 一度に学ぶ量 | 多い | 少ない |
| 学ぶきっかけ | 研修の予定 | 目の前の仕事 |
| 忘れやすさ | 使うまでの間に忘れやすい | すぐ使うので残りやすい |
学んでから使うまでの間が空くと、内容は忘れやすくなります (忘却曲線)。 必要なときに学べば、学んだことをすぐ使えるため、職場での活用につながりやすくなります。
向いている内容と、向かない内容
向いている内容
- たまにしか行わない手続き(年に一度の申請、まれな問い合わせへの対応)
- 業務システムの操作で、細かい手順を覚えておく必要のないもの
- 新しい製品やサービスの要点を、営業の訪問前に確かめる
向かない内容
- その場で調べる余裕のない判断(安全に関わる緊急時の行動など)
- 考え方や価値観を身につける内容(倫理、リーダーシップなど)
- 基礎の知識が無いと、調べても理解できない内容
緊急時の行動のように「その場では調べられない」ものは、 事前の研修と繰り返しの練習で身につけておく必要があります。
仕組みを整えるときの勘所
すぐに見つかること 必要な時に、探すのに時間がかかっては意味がありません。 名前の付け方をそろえ、検索で見つかるようにします。
短いこと 一つのまとまりで一つの用事が済むよう、短く区切ります (マイクロラーニング)。
仕事の場所から近いこと スマートフォンからも見られる、業務の画面から一度で開ける、など、 仕事の手を止める時間をできるだけ短くします(モバイルラーニング)。
中身が古くならないこと 手順や規程が変わったのに教材が古いままだと、誤った手順が広まります。 誰がいつ見直すかを決めておきます。
関連する考え方
さらに一歩進めて、覚えてもらうよりも、手順書やチェックリストでその場の仕事を直接助ける考え方は パフォーマンスサポートと呼ばれます。 また、仕事の中での学びを重く見る考え方として70:20:10の法則があります。
