インストラクショナルデザイン(ID)
読み: いんすとらくしよなるてさいん別名: Instructional Design、ID、教育設計、研修設計
研修や教材を、目的から逆算して効果的・効率的に組み立てるための方法論です。基本の考え方と、研修担当者が使える勘所を解説します。
インストラクショナルデザイン(ID)は、研修や教材を目的から逆算して、効果的・効率的・魅力的に組み立てるための方法論です。 「何を教えるか」から始めるのではなく、 「研修の後に、受講者が何をできるようになっていればよいか」から始めるのが特徴です。
基本となる3つの問い
インストラクショナルデザインでは、研修を次の3つの問いで組み立てます。
- どこへ行くのか — 研修の後に何ができるようになればよいか(学習目標)
- たどり着いたかをどう確かめるか — テスト・課題・観察などの評価の方法
- どうやってたどり着くか — 教材・演習・研修の形式
評価の方法を教材より先に決めるのがポイントです。 確かめ方が決まっていれば、教材に入れるべき内容と、入れなくてよい内容がはっきりします。
代表的な考え方
ADDIEモデル 分析・設計・開発・実施・評価の5段階で研修をつくり、改善を回す手順の枠組みです (ADDIEモデル)。
ガニェの9教授事象 注意を引く、目標を知らせる、前に学んだことを思い出させる……といった、 学びを支える働きかけを9つの順に整理したものです(ロバート・ガニェが提唱)。 1本の教材や1回の研修の流れを点検するときに使えます。
ARCSモデル 受講者の意欲を、注意(Attention)・関連性(Relevance)・自信(Confidence)・満足感(Satisfaction)の 4つの面から考える枠組みです(ジョン・ケラーが提唱)。 「必修だから受ける」研修ほど、自分の仕事に関係があると感じられるか(関連性)が要になります。
研修担当者が使える勘所
「知らない」のか「できない」のかを分ける 知識が足りないなら教材で補えますが、知っていてもできないなら練習の場が要ります。 仕事の仕組みや評価制度が原因の問題は、研修では解決しません。
必要なことだけを教える 伝えたいことを全部入れると、教材は長くなり、要点が埋もれます。 学習目標に結びつかない内容は、参考資料に回します。
小さく試して直す 最初から完璧な研修はつくれません。一部の受講者で試し、 テストの結果やアンケートを見て直すほうが、確実に良くなります。
パレットLMSでの扱い
パレットLMSは、設計した研修を形にし、評価して直すところまでを支えます。
- 学習目標は、コースの説明や「教材の前に出す説明」に書いて受講者に示せます
- 確認テスト・課題・アンケートを、教材と同じコースの中に組み込めます
- 受講者プレビューで、受講者の画面を確かめてから公開できます
- テスト分析(設問ごとの正答率など)・教材別の完了率・アンケートの集計で、直すべき箇所を確かめられます
研修の設計や教材の制作のご相談は、制作・支援サービスで承っています。
