形成的評価・総括的評価
読み: けいせいてきひようか別名: Formative Assessment、Summative Assessment、形成的評価、総括的評価、診断的評価
学びの途中で理解を確かめて次の手を打つ評価と、学びの区切りで到達を判定する評価の違いです。研修での使い分けと、混ぜたときの問題を解説します。
形成的評価は、学びの途中で理解の度合いを確かめ、教える側・学ぶ側が次の手を打つための評価です。 総括的評価は、研修やコースの区切りで、目標にどこまで届いたかを判定する評価です。 同じテストという形でも、何のために行うかで、作り方も結果の扱いも変わります。
2つの違い
| 形成的評価 | 総括的評価 | |
|---|---|---|
| 行う時機 | 学びの途中 | 研修・コースの最後 |
| 目的 | つまずきを見つけて直す | 到達を確かめ、記録する |
| 結果の使い道 | 教え方や学び方を変える | 修了・合否・認定の根拠にする |
| 間違えたとき | 直す機会になる | そのまま結果として残る |
| 例 | 途中の小テスト、練習問題、課題へのコメント | 最後の確認テスト、修了課題 |
ベンジャミン・ブルームらは、学びの前に行う診断的評価を加えた3つに整理しました。 研修では、診断的評価は事前テストや 自己評価の形で行われることが多くあります。
形成的評価を生かすには
結果を受けて何かを変える 小テストをしても、結果を見て教え方も学び方も変わらないなら、形成的評価になっていません。 間違いの多かったところを講師が補う、受講者が教材の該当箇所に戻る、といった次の一手までを決めておきます。
すぐに返す 結果が返るのが遅いと、受講者は何を間違えたかを忘れてしまいます。 正誤と解説は、できるだけ早く返します。
成績に残さない 間違えると記録に残る、と感じると、受講者は教材を見ながら解いたり、受けるのを避けたりします (想起練習)。
総括的評価で気をつけること
目標と問いをそろえる 研修の目標が「手順に沿って判断できる」なら、用語を覚えているかだけを問うのでは足りません (学習目標)。
基準を先に示す 何点で合格か、何を満たせば修了かを、受講者が最初から分かるようにします (合格基準・修了条件)。
2つを混ぜたときの問題
一つのテストで、練習と判定の両方を兼ねようとすると、どちらも中途半端になりがちです。 練習のつもりの問題が成績に残れば受講者は失敗を避け、 判定のための問題を何度でも練習できれば、答えを覚えただけで合格できてしまいます。 練習用と判定用を分けて用意するのが基本です。
パレットLMSでの扱い
パレットLMSの確認テストでは、一つのテストの中で練習と本番を分けられます。
- 練習モード — 成績に残らず、回答ごとに正誤と解説を表示します(形成的評価向き)
- 復習モード — 間違えた問題だけを解き直せます
- 本番の受験 — 合格点・受験回数の上限・制限時間を決め、合格をその教材の完了条件にできます(総括的評価向き)
- タグ別の得意・不得意 — 設問に付けたタグごとの得点率から、受講者ごとの得意・不得意を確認できます
検定や資格試験のように、合否で能力を証明する試験にはパレットCBTをご利用ください。
