リカレント教育
読み: りかれんときよういく別名: Recurrent Education、社会人の学び直し、学び直し、生涯学習
学業を終えて働き始めた後も、必要に応じて学び直し、また仕事に戻ることを繰り返す考え方です。リスキリングとの違いと、会社の支え方を解説します。
リカレント教育は、学業を終えて働き始めた後も、 必要に応じて教育を受け直し、また仕事に戻ることを繰り返すという考え方です。 「リカレント」は「繰り返す」「循環する」という意味です。
1970年代にOECD(経済協力開発機構)が提唱した考え方で、 「教育は若いうちに終えるもの」という前提を見直すものでした。
リスキリングとの違い
| リカレント教育 | リスキリング | |
|---|---|---|
| 主導するのは | 主に個人 | 主に会社 |
| 学ぶ内容 | 本人の関心やキャリアに沿って幅広く | 会社が必要とする新しい職務のスキル |
| 学び方 | 大学・大学院、専門の講座など。仕事を離れて学ぶこともある | 働きながら、業務の一環として学ぶことが多い |
リスキリングが「会社の変化に合わせて学んでもらう」ものであるのに対し、 リカレント教育は本人のキャリアを軸にした学び直しを指すことが多い言葉です。 実際には両者の境目はあいまいで、同じ意味で使われることもあります。
会社が用意できる支え
リカレント教育は個人が主体ですが、働きながら学ぶには会社の理解が欠かせません。
- 時間の配慮 — 通学のための短時間勤務や、休職して学べる制度
- 費用の補助 — 大学院や講座の受講料の補助
- 情報の提供 — 社外の学びの選択肢を紹介する
- 成果を生かす場 — 学んだことを生かせる業務や異動の機会
雇用保険の教育訓練給付制度など、個人が使える公的な支援もあります。 会社向けの支援には人材開発支援助成金があります。
⚠ 公的な支援の対象や条件は、制度の改正で変わることがあります。 利用を考えるときは、厚生労働省やハローワークなどの最新の情報をご確認ください。
運用でつまずきやすい点
学んだ後の行き場がない 学び直して戻ってきても、以前と同じ仕事のままでは、 本人の意欲も、会社にとっての効果も続きません。
学ぶ人が限られる 時間やお金に余裕のある人だけが学ぶ形になると、社内で差が広がります。 制度を周知し、使いやすくしておくことが大切です。
社外の学びが記録に残らない 大学や社外の講座で学んだことも、育成の実績として残しておくと、 配置や人的資本開示に生かせます (外部研修の記録)。
