従業員体験(EX)
読み: しゆうきよういんたいけん別名: Employee Experience、EX、エンプロイー・エクスペリエンス
社員が入社から退職までに会社で経験することの全体を、本人の視点から捉える考え方です。エンゲージメントとの違いと、研修の体験を見直す観点を解説します。
従業員体験(EX)は、社員が採用から入社・成長・異動・退職までの間に、 会社で経験することの全体を、本人の目線から捉える考え方です。
顧客がサービスを使う流れを顧客の目線で見直す考え方(顧客体験)を、 社員に当てはめたものとして説明されることが多い言葉です。
エンゲージメントとの違い
| 従業員体験(EX) | 従業員エンゲージメント | |
|---|---|---|
| 何を見るか | 社員が経験する出来事や接点 | 社員の会社・仕事への関わり方 |
| 位置づけ | 会社が設計し、整えるもの | その結果として表れる状態 |
よい体験を積み重ねることが、エンゲージメントにつながる、という関係で語られます。
社員が経験する主な場面
- 採用・入社 — 応募から内定、入社初日、最初の数か月(オンボーディング)
- 日々の仕事 — 業務の道具、職場の人間関係、上司との対話
- 学びと成長 — 研修、仕事での挑戦、キャリアパス
- 評価と処遇 — 評価の伝えられ方、納得できるか
- 異動・退職 — 送り出し方、退職の手続き
どこか1つが悪いと、全体の印象が下がることがあります。 場面ごとに、社員がどう感じているかを確かめるのが出発点です。
研修の体験を見直す観点
研修も、社員が会社で経験する場面の1つです。 内容がよくても、受けるまでの手間や分かりにくさで印象が悪くなることがあります。
案内が分かりやすいか なぜこの研修を受けるのか、いつまでに何をすればよいのかが、すぐ分かるか。
受けやすいか 業務の合間に受けられるか、スマートフォンでも受けられるか (モバイルラーニング)。
ログインや操作で迷わないか 研修のたびに別のIDやパスワードが必要だと、それだけで負担になります (SSO)。
学んだことを生かせるか 研修の後に、職場で試す機会があるか(研修転移)。
取り組むときの注意
調査だけで終わらせない 社員に聞いても何も変わらなければ、次から答えてもらえなくなります。 結果を受けて何を変えたかを伝えます。
部署をまたいで考える 社員の体験は、人事・総務・情報システム・各部署にまたがります。 1つの部署だけで抱えず、関わる部署で一緒に見直します。
