研修の運用・制度
研修の進み具合を測る基本指標です。何を分母にするかで意味が変わる点と、数字が上がらないときの見方を解説します。
受講率と修了率は、研修の進み具合を測る基本的な指標です。 似た言葉ですが、示すものが違います。
| 指標 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 受講率 | 対象者のうち、受講を開始した人の割合 |
| 修了率 | 対象者のうち、修了条件を満たした人の割合 |
分母の置き方で意味が変わる
数字を扱うときに最も注意が要るのが分母です。
「修了率90%」と言っても、分母が
- 対象者全員なのか
- 受講を開始した人なのか
で意味がまったく違います。後者は着手していない人が分母から外れるため、 実態より高く見えます。
社内に報告する数字は、対象者全員を分母にするのが基本です。 着手すらしていない層こそ、対応が必要な相手だからです。
数字が上がらないときの見方
修了率が低いとき、原因は大きく3つに分かれます。 どこで止まっているかを見ると切り分けられます。
そもそも着手されていない 案内が届いていない、期限が示されていない、 上長の理解が得られていない、といった運用側の問題であることが多いです。 リマインドの設計と、期限の明示で改善します。
途中で離脱している 教材が長すぎる、内容が難しすぎる、業務の合間に見られない、 といった教材側の問題です。どの教材で離脱が集中しているかを見て、 マイクロラーニングの考え方で 区切り直すのが有効です。
テストで落ちている 合格基準が高すぎるか、 教材で扱っていない内容が出題されている可能性があります。 設問別の正答率を見ると判別できます。
目標値の考え方
必修研修であれば修了率100%を目指すのが基本です。 「90%で良し」とすると、残りの10%が毎回同じ層になりがちで、 リスクが特定の部署や個人に固定されます。
任意受講の研修は性格が違うため、修了率よりも 受講者の満足度や業務での活用度を見るほうが実態に合います。
パレットLMSでの扱い
パレットLMSでは、コースごとの修了率・平均得点・期限超過者数を レポートで確認できます。組織階層別の集計にも対応しており、 部署ごとの進み具合を比較できます。
期限が近づいた受講者への自動リマインドも設定できるため、 督促を人手で追いかける必要がありません。
