ブルームのタキソノミー(教育目標の分類)
読み: ふるーむのたきそのみー別名: Bloom's Taxonomy、ブルームの分類、教育目標の分類学、改訂版タキソノミー
学びの目標を「覚えている」から「新しく生み出せる」までの段階に分けて整理する枠組みです。研修の目標とテストの作り方への生かし方を解説します。
ブルームのタキソノミーは、学びの目標を、易しいものから高度なものへ段階に分けて整理する枠組みです。 ベンジャミン・ブルームらがまとめたもので、のちに改訂版が作られ、いまは改訂版が広く使われています。
「タキソノミー」は分類のことです。研修の学習目標を、 どの深さまで求めるのかをはっきりさせるのに役立ちます。
6つの段階(改訂版)
| 段階 | 意味 | 研修での目標の例 |
|---|---|---|
| 記憶する | 事実や用語を思い出せる | 情報セキュリティの規程の禁止事項を挙げられる |
| 理解する | 自分の言葉で説明できる | なぜその規程があるのかを説明できる |
| 応用する | 決まった手順を場面に当てはめられる | 受け取ったメールが不審かどうかを手順に沿って判断できる |
| 分析する | 要素に分けて関係をつかめる | 事故の事例から、どこで防げたかを洗い出せる |
| 評価する | 基準にもとづいて判断できる | 部署のルールの案を、規程に照らして良し悪しを判断できる |
| 創造する | 新しいものを組み立てられる | 自部署の実情に合った手順書を作れる |
下の段階ができないと上の段階には進みにくい、という考え方が土台にあります。 ここで扱うのは知識や考える力の分類で、態度や体の動きについては別の分類が考えられています。
研修での使い方
目標の動詞を変える 「◯◯を理解する」という目標は、何をもって理解したとするのかがあいまいです。 「説明できる」「判断できる」「作れる」のように、確かめられる動詞で書くと、 研修の中身と評価の方法が決めやすくなります。
目標と確かめ方の段階をそろえる 「判断できる」を目標にしながら、テストが用語の穴埋めばかりでは、 目標に届いたかどうかは分かりません。
| 段階 | 確かめ方の例 |
|---|---|
| 記憶・理解 | 択一・正誤・穴埋めの確認テスト |
| 応用・分析 | 事例を読ませて判断を問う設問、ケースメソッドの討議 |
| 評価・創造 | 成果物を出す課題を、ルーブリックで評価する |
注意したい点
すべての研修で上の段階を目指す必要はない 法令の基本を全員に知ってもらう研修なら、「記憶する」「理解する」で十分なこともあります。 研修の目的に合った段階を選びます。
段階の線引きにこだわりすぎない ある目標が「応用」か「分析」かで迷っても、研修の質はあまり変わりません。 目標と評価がかみ合っているかを確かめる道具として使います。
