表記ゆれの許容(入力式の採点)
読み: ひようきゆれのきよよう別名: Answer Normalization、表記ゆれ、別解、全角半角の同一視、入力式の採点
穴埋めなど文字を入力させる設問で、全角・半角や大文字・小文字の違いをどこまで正解とみなすかの考え方を解説します。
表記ゆれの許容は、穴埋めのように受験者が文字を入力する設問で、 意味は同じでも書き方が違う解答を、どこまで正解とみなすかを決めることです。
選択式なら正解は選択肢で決まりますが、入力式では「TCP」「tcp」「TCP」のように、 同じ答えがいくつもの書き方で入力されます。 自動採点で文字を照らし合わせる以上、 この扱いを決めておかないと、理解している人を不正解にしてしまいます。
よく起きる表記ゆれ
- 全角と半角 — 「443」と「443」、「TCP」と「TCP」
- 大文字と小文字 — 「tcp」と「TCP」
- 空白 — 前後の空白、単語の間の空白の有無や数
- 表記の選び方 — ひらがなと漢字、送りがな、カタカナの長音(「サーバ」と「サーバー」)
上の3つは入力方式の違いで起きることが多く、仕組みで機械的にそろえられます。 4つ目は言葉の選び方の違いなので、正解として認める書き方を作問者が列挙する(別解の登録)のが基本です。
どこまで許容するかの決め方
問いたいことに関係のない違いは許容する 用語を知っているかを問う設問なら、全角・半角や大文字・小文字の違いで落とす理由はありません。
問いたいことそのものの違いは許容しない 英単語の綴りや、大文字・小文字の区別に意味がある表記(記号や型番など)を問う設問では、 その違いを区別して採点します。
設問ごとに目的が違うので、試験全体で一律に決めるより、設問ごとに選べるほうが扱いやすくなります。
運用での注意
作問の段階で別解を洗い出す 入力式の設問は、作問者が想定しなかった書き方が必ず出てきます。 作問のレビューで、別の人に解いてもらうと見つかりやすくなります。
入力の形を問題文で指定する 「カタカナで」「半角数字で」「単位は書かない」などを問題文に書いておくと、ゆれ自体が減ります。
実施後に誤答を見直す 不正解になった解答を一覧で見て、正解として扱うべき書き方が無かったかを確かめます。 見つかった場合は、正答の訂正で採点し直します。
記述式は別に考える 文章で答える記述式は、表記ではなく内容で判断するため、 手動採点とルーブリックで扱います。
パレットCBTでの扱い
パレットCBTでは、自動採点する入力式の設問(穴埋めなど)で、次のように表記ゆれを扱います。
- 全角と半角は、設定によらず常に同じものとして扱います
- 前後の空白は無視し、続けて入った空白は1つとして扱います
- 設問ごとに「大文字と小文字を区別しない」「空白をすべて無視する」を選べます
- 空欄ごとに別解を登録できます
ひらがなとカタカナ、漢字と送りがなの違いは自動ではそろえないため、 認める書き方は別解として登録します。
実施後に別解を追加したり、表記ゆれの設定を変えたりした場合は、 正答の訂正として、結果が確定した受験を採点し直せます。 記述・ファイル提出・録音の設問は手動採点のため、この設定の対象外です。
