研修の運用・制度
研修実績を年度単位で集計する考え方です。異動があった受講者をどちらの部署で数えるかという論点を解説します。
年度集計は、研修の実績を年度単位でまとめることです。 日本の多くの企業では4月始まりで集計します。
なぜ暦年ではなく年度なのか
人事の計画・予算・評価が年度で回っているためです。
「2026年度の必修研修の修了率」は経営報告や監査で使われる数字であり、 1〜12月の暦年で出しても社内の他の資料と噛み合いません。
異動をどう扱うかという論点
年度集計で必ず出てくるのが、期中に異動した人をどちらの部署で数えるかです。
例えば、営業部で研修を修了した人が10月に開発部へ異動した場合、
- 現在の所属で数える — 開発部の修了者になる
- 受講当時の所属で数える — 営業部の修了者のままになる
どちらが正しいということはなく、目的によって変わります。
現在の所属で数えると「いま開発部に、この研修を受けた人が何人いるか」が分かり、 要員配置の判断に使えます。
受講当時の所属で数えると「営業部は昨年度、何人に受講させたか」が分かり、 部署ごとの実施責任を評価する用途に使えます。 監査で「その部署が実施したか」を問われる場合はこちらが必要です。
記録が残っていないとやり直せない
後から「受講当時の所属で出したい」と言われても、 異動の履歴を保持していなければ再現できません。 現在の所属しか持っていないシステムでは、過去の集計は作れなくなります。
これは運用を始めてからでは取り返せないため、 導入時に確認しておきたい点です。
パレットLMSでの扱い
パレットLMSは年度(4月始まり)での集計に対応し、 異動履歴を保持しています。
そのため、「受講当時の所属」での集計と現在の所属での集計の 両方を出せます。組織階層別の集計にも対応しており、 部署ごとの修了率を比較できます。
