オンライン試験
受験者の手元が見えないオンライン試験で、不正をどこまで抑止するかの考え方と手法を段階的に解説します。
IBTでは受験者の手元が直接見えないため、 どこまで不正を抑止するかを試験ごとに設計する必要があります。
重要なのは、すべての試験に最高レベルの対策が要るわけではないという点です。 対策を厚くするほど費用と受験者の負担が増えるため、 試験の性格(合否の重み)に見合った水準を選ぶのが実務的です。
対策の段階
一般に、次のような段階で整理されます。
第1段階:システムによる基本的な抑止
- 画面からの離脱(別タブ・別アプリへの切り替え)の検知
- コピー&ペースト、右クリックの禁止
- 受験できるIPアドレスの制限
- 同一アカウントの同時受験の禁止(セッション排他)
- 出題順・選択肢のシャッフル、問題プールからのランダム抽出
- 顔写真による本人確認
第2段階:AIによる監視 Webカメラの映像をAIが解析し、視線の動きや第三者の映り込みを検知します。
第3段階:有人による監視 監督員が遠隔で受験者の映像を見守り、必要に応じて介入します。
試験に応じた選び方
社内研修の理解度確認 — 第1段階で十分なことがほとんどです。 そもそも受験者に不正の動機が薄く、対策を厚くすると受講の負担だけが増えます。
社内の昇格試験・検定 — 第1段階に加え、本人確認を組み合わせます。
資格に直結する試験 — 第2段階以上、あるいは会場型(CBT)との 組み合わせを検討します。
対策以外の設計で減らせること
システムによる監視だけが手段ではありません。 出題側の工夫でも不正の効果を下げられます。
- 問題プールからランダム抽出し、受験者ごとに違う問題を出す
- 暗記で答えられる設問より、考えて答える設問の比率を上げる
- 制限時間を適切に設定し、調べる余裕を作らない
パレットCBTでの扱い
パレットCBTは第1段階の対策を実装済みです。 画面離脱の検知、コピー&ペースト・右クリックの禁止、IPアドレス制限、 セッション排他に加え、顔写真による本人確認に対応しています。
受験中は進捗をリアルタイムに確認でき、 画面離脱やコピー操作の検知回数を見ながら、必要に応じて受験を終了させられます。
AIによる監視(第2段階)・有人監視(第3段階)は現時点では提供していません。 これらが必要な試験については、要件をお伺いしたうえでご相談させてください。
